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Channel: 明石小五郎の昭和のプラモデル「模型探偵団」
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不二化学の東京タワーには重大な欠陥が

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実は、この不二化学の東京タワーのキットには重大な欠陥があった、

そのキットを持っていながら、今までまったく気が付かなかった、まさかそのようなことは想像すらしなかった、

イメージ 1

昭和34年9月頃に発売されたこの不二化学の東京タワー、日本模型新聞等にもその発売記事も広告等も載

ってないので正確な何月何日発売というのがわからない、

その重大な欠陥に気がついたのが下記の日本模型新聞の記事である、

イメージ 2
                              (昭和34年10月25日 日本模型新聞 ㈱ジートッププレス監修済み)

この記事にあるFK社というのは言うまでもなく不二化学のこと、

その東京タワーのキットで裏表が逆になっているという、エッ、どういうこと!!

あらためてキットの箱を開けてみた、まあ、今までは開けただけで実際には仮組などしたこともない、

イメージ 3

鉄骨の塔を合わせてみた、

イメージ 4

遠くから見ると、別に違和感等は感じない、が、近くでよ~く見ると、

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鉄骨の骨組みが真っ平、そう、鉄骨の表面が真っ平、

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内側の裏を見ると、真っ平ではなく凹凸がある、そう、実はこれが表面でないといけないのである、

裏表が逆になっている、

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鉄骨の裏側に凹凸が出ている、本当はこの裏側は真っ平のはず、

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表が真っ平、本当はここは凹凸がないといけない、

イメージ 9

現行の東京タワーで売っている物はちゃんと裏側は真っ平で表が凹凸、まあ、当たり前のこと、

イメージ 10

上部の鉄骨も同じく裏表が逆、表の部分は真っ平、

イメージ 11

裏側に凹凸がある、

う~ん、それにしてもどうしてこのような間違いが発生したのか、技術的なことは僕はよくわからないのでその

原因等はわからない、

それにしても一番問題なのは、メーカーも当然わかっていたことだろう、しかし、それでも平気で発売したことに

その神経がよくわからない、おそらく、また金型を作り替えると大変なコスト増になるので知らんふりをして発

売したのだろう、当時はそれも通用していた、ヘンな意味でおおらかな時代であった、

この不二化学の東京タワーはその後箱絵も変えて発売しているので、それはどうだったのだろう、中身のキッ

トは金型を作り替えてちゃんとまっとうなキットになっているのだろうか、

どなたか、お持ちの方はご確認しただきたい、もちろん、東宝模型のキットのほうも、


イメージ 12


さて、再び今井商店の話に戻して、東京タワーの模型で大きく成長した今井商店は株式会社に組織を変更し

る、    <続く>

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