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Channel: 明石小五郎の昭和のプラモデル「模型探偵団」
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歴史の追跡調査で今振り返ると、

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「日本プラスチック」の追跡調査についてはまだまだ謎もあり、解明されていない部分もある、

濱田貞雄さんの奥様(現在91歳)まで突き止めたのに、本来なら奥様の証言によりそれで全て解明できるは

ずだが、現実はそう甘くはない、繰り返すが本来ならここで全て解明できるはず、 しかし、・ ・ ・ ・ ・

どういうことなのか、まあ、そのことはまづ置いといて, 次のことからまづ読んでいただこう、

今まで何度も言ってきたように、歴史というものは勝者、成功者、生き残った者が作り上げるもの、

極端に言うと、それらの方々が自分の都合のいいように捏造して作り上げるものである、

戦争の歴史がそれを端的に物語っている、敗者ともなればそれこそ悪者になり、勝者ともなれば英雄となる、

模型の歴史もそうである、今までもその事例を示して紹介してきたとおりである、

つまり、成功して生き残っている方々が作り上げてしまう、闇の部分は隠され捏造された歴史が作られてしま

う、その典型的な事例としてマブチモーター等も紹介してきた、

要は、成功者の証言などはアテにはならない、成功者の証言など捏造されたものであってもそれはいつの間

か真実となってしまう、

どちらかと言うと、敗者の証言というのが真実性があるが、ところがこれがなかなかうまくいかない、

そう、敗者の方々はなかなか語らない、無様な昔のこと、思い出したくもない事柄など語らない、

ましてや、30年前だったら当時の関係者の方々もまだ元気でいらっしゃった、もう、今となってはそのような

方々はほとんどいらっしゃらない、証言をとろうにも非常に困難である、

次に歴史を追跡調査するにあたって注意しなければならないこと、

それは、当時の社会事情、時代背景を知らなければならない、ということ、

そう、その頃はどのような時代だったのか、例えば洋服はどのような、子供はどんな遊びを、

風俗は、生活は、等々、当時はパクリ、ハッタリ、は当たり前だったことも知らなければならない、

特に模型の場合もパクリ、ハッタリは常套手段であったことも知っておかなければならない、

そういう当時の時代背景を知っておかないと、例のマルサンの「ノーチラス号」の広告で、

「国産初の成功!!」、「国産初のプラスチックモデル」を信じてしまう、

つまり、マルサンのハッタリ広告をそのまま鵜呑みにして国産初だと信じてしまう、

そう、当時は、「世界初!」、「日本初!」という謳い文句が流行った、それが常套手段だった、

今なら、そのような手段は許されないが当時はそれが許された、おおらかな時代であったことを知らなければ

ならない、シツコク言うと、今の感覚で考えると歴史の研究では過ちを犯してしまうということ、

僕がプラモデルについて今のド素人ではなく、ドド素人の頃、「マルサン物語」という書籍を読んだ、
                                     (現マルサン社長著書)
そう、まだプラモデルについてはほとんど無知の頃である、

それでも、その「マルサン物語」に書いてあることが何かヘン、と感じた、

マルサン関係者の証言である、僕が知っている当時の時代背景のことと矛盾している、

今更言うまでもなく、プラスチックという素材がまだ未知の素材であったとか、残骸のこととか、

売り込みの苦労話とか、まあ全然当時のことと矛盾していた、

ここまではまだプラモデルの真実を探ろうなどとは思わなかった、     <続く>

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