模型の歴史を調べるためにはいろいろな資料を揃えなければならない、
模型に直接関係のある資料だけを集めても、ハッキリ言って僕に言わせればお粗末な結果しか
出てこない、そしてただ単に人様の受け売りの結果しかでてこない、
いろんな資料を揃えて、その時の時代背景だとか、風習、どのような物の考え方だったのか、そ
れらのことも知らないと、とんでもない結果が出てしまう、
まあ、なんどもしつこく言っているが、だから模型の歴史というものについてはお粗末な定説がま
かりとおっている、マルサンのことについてもしかり、その物語もまっかな大嘘、嘘で脚色されたも
ので本当にお粗末なものとなっている、これに反論があるなら僕と議論したらいい、一つ一つ論破
してあげよう、マブチモーターもしかり、まんだらけの例のリりパットロボットの件についてもしかり
素人の僕ならまだ仕方ないが、プロの者が堂々と自分とこの商品に都合のいいように大嘘で固め
て商売しているのは本当に情けない、はたしてこれらのことが彼らの勉強不足によるものなのか、
それとも意図的なものなのか、ひょっとしたら、自分の「見たいものに見えてしまった」ものなのか、
ま、それらはさておいて、
例えば、明治維新の歴史を勉強しようとする時に皆は明治元年から勉強するだろうか、
まあ、それはないだろう、少なくとも幕末あたりから勉強しないと歴史の流れ繋がり等がわからな
いだろう、
これは模型の歴史を勉強する時も同じだろう、ところが、そもそもその出発点が違っている、
プラスチックモデルの歴史を勉強する際も出発点が皆は違っているのである、
そうその出発点がマルサンを起点にしているから、お粗末なお勉強の結果となっている、
そのずっと前の時代から勉強しないといけない、だからマルサンの大嘘の広告を鵜呑みにしてし
まう、僕の場合は大正時代を起点にしている、そうすればその時代背景やら、物の考え方、思
想、もわかる、大正時代から昭和に入り戦時中、戦後のこともわかり、プラスチックに限って言え
ば、プラスチックはいつ頃現れたのか、戦時中は金属製に代わりプラスチック素材の航空機も考
えられていたこともわかり、戦後すぐにプラスチック加工業者、金型業者も全国に数えきれないほ
ど存在していたこともわかり、マルサンが国内初のプラスチックの金型を開発した云々は大嘘だと
いうこともわかり、あのノーチラス号を売り出した時、「こんな残骸みたいな物、部品が揃っている
かどうかわからない物」と言われ、まったく売れなかったという苦労話も怪しいとなるだろう、
そりゃそうだろう、プラスチックモデルが現れるまでは木製キットである、木製キットはそれこそ残
骸の部品である、部品が揃っているかどうかもまったくわからない、それらはよく売れていたのに
プラスチックモデルは残骸みたいだから売れなかったというのは不思議な話である、
プラスチックモデルは部品がちゃんとライナーに付いていて欠品はすぐにわかる、木製キットに比
べて部品の数も少なく組み上げるのも木製キットと比べてそれこそ簡単にできる、
敬遠されて売れなかったというのは僕としては怪しい話となってしまう、
実はそのマルサンのノーチラス号は発売直後から好意をもたれていたらしい、今後の展開が楽し
みだとも言われていたらしい、、というよりも、プラスチックモデルその物に期待が込められていた
嘘だと思うなら次の日本模型新聞の記事を、マルサンがノーチラス号を発売して数日後の記事で
ある、
これくらいにしておこう、
さて、資料として破格の値段で入手したのが、次の少年倶楽部の本である、
もちろん、昭和7年1月~12月までの12冊揃いの復刻版であるが、資料として使うには一番いい
これがたったの1,000円で入手できた、送料入れても1,620円、超格安、
中の広告欄が参考になる、例の朝日化学玩具の製品の広告等も載っている、
昭和7年にはすでに付録として、ロボットが付いていたこともわかる、
あらゆる方面から資料は集めなければならない。