暑いので少しばかり涼しい?話を、模型の話ではない、
そう、僕が今までの仕事の中で一番恐ろしかった出来事である、過去の記事で書いたかもしれないが、
僕は多くの遺体を見てきた、 孤独死、首つり自殺、病死、飛び降り自殺、等々の遺体である、
数えたこともないが、ざっと20体以上は見たのではないだろうか、
初めて見る場合はかなりの勇気?がいる、しかし、段々と回数を重ねているうちに慣れてしまうので慣れとは
恐ろしい、初めはその死臭に耐えることになる、マスクをしていてもその臭いは浸透してくる、ハンカチを何
枚も重ねて部屋に入ることになる、警察官の方は凄い、まあ仕事だからかもしれないが、マスクも何もしないで
平然と入っていかれる、スーツなどを着たままで入ると大変なことになってしまう、死臭が浸み込んでしまう、そ
れだけではない、僕は髪の毛が少なかったので大したことはなかったが、髪の毛がある人は大変である、
そう、髪の毛にも死臭が付いてしまう、だから、作業着を着て終わって帰宅したら玄関ドアの前で塩をふっても
らいお祓いをして直ぐに風呂に入ってシャンプーをしなければならない、
遺体の状況もいろいろで、黒くなってミイラのようになっているものや、脂漏化してヌルヌルになっているもの、
ウジが湧いてそのウジがぐにょぐにょとうごめいているもの、まあ、気の弱い人なら即卒倒するかもしれない、
11階から飛び降り自殺された方の脈をとって死亡を確認したこともある、
そのようなことは慣れればなんということもなくなる、その現場にいるのは僕だけではないので、
怖いのはその後の処理である、何と言っても僕がこの世で一番怖いのが幽霊だからである、
亡くなられた方に親族がいればその部屋の処理は任せればいい、そう、遺品整理、家財道具の処分など、
誰も親族等がいなければこちらで対応することになってしまう、そう、遺品の処分である、
一人でその部屋に入るのが超恐ろしい、もちろん、その際は玄関ドアは開けっぱなしにするのが鉄則?そう、
すぐに外に逃げられるように(笑)
そして、まず全ての窓を開けて空気を入れ替えて、もちろん死臭等が酷い場合は作業着でマスクをして、部屋
に入って引き出しを開けて中身をチェックしたり、
何と言っても、亡くなった方の部屋の中でコソコソと一人っきりでいること自体が怖い、恐ろしい、
後ろを振り返るのが怖い、背後に何かがいるようで恐ろしい、
怖いのが部屋のドアを開けたり、風呂場のドアを開けたり、ドアを開ける瞬間というのが怖い、
ワッ~、と何かが出てきそうで超怖い、恐ろしい、
ある部屋に入った時、黄色く点滅していた、携帯電話であった、もうそれだけでもゾッとする、
僕はその携帯電話の画面を見た瞬間、恐ろしくなって玄関の外に飛び出してしまった、
その携帯の画面には、 「着信アリ」、となっていた、 そう、そのホラー映画が流行っていた。