プラモデルが普及する前に欲しかったのが「シネコルト」であった、
ピストル型の幻灯機である、テレビもまだ一般家庭には普及していない昭和30年代初頭にはブリキ製の幻灯
機が流行ったが、これはプラスチック製のピストル型の幻灯機であった、少年雑誌の広告欄にも必ず登場し、
懸賞品にも必ずといっていいほどこの「シネコルト」は登場していた、僕も欲しかったが当時でも600円と高価
だったので手にすることはなかった、
単3電池2本を入れフイルムを装填し引き金を引くとパッ、パッと銃口から映写されるという仕掛けになってい
る、今からみれば笑ってしまうような玩具であったが、当時の僕らからみればかなりの高級玩具であった、
同じシリーズで「シネジェット」というものもあった、
空飛ぶ円盤型の中にフイルムを入れ光を通して穴から覗くというものである、
この穴から覗くとフイルムの画像が見えるという代物、フイルムはツマミを手で回すようになっている、