僕がマルサンの批判をすると、もうどうにも止まらない、しかし、それは事実なのだから仕方ない、
実を言うと、ここで書いているのはあくまでも差し支えないもの、ここで書けないことは沢山ある、
さて、以前の記事にも書いているように、マルサンがノーチラス号を売り込んだ当時の苦労話の件である、
あれもまったくのデタラメの嘘で捏造脚色したものである、もう少しましな嘘で脚色すればいいものを、
あれは素人でも嘘だとすぐにわかってしまう、
そう、ノーチラス号を問屋に売り込みに行った際に、問屋は初めて見るプラスチック製のキットに「壊れたオモ
チャ」、「未完成のおもちゃ」、「玩具のクズ、残骸」などと言って、まったく相手にしてくれなかった、云々と書い
て、いかにもノーチラス号の売り込みに苦労したかということを表現している、まあこれもマルサン物語の定番
になっている、
プラスチック製のノーチラス号を問屋が模型店が初めて見るわけがない、とっくの昔に舶来のプラモデルは輸
入され発売されていたのは誰でも知っている、わざわざ渡米してそこで初めてプラスチッキモデルを見てレベ
ル社のノーチラス号を購入し持ち帰ったというが、わざわざアメリカへ行ってプラモデルを買わなくても日本の
模型店で買えた、
それと、プラモデルが「壊れたおもちゃ」「玩具のクズ、残骸」だと問屋が言うはずがない、
プラモデルが残骸ならこの木製キットはもっと玩具のクズ、残骸だろう、木製キットなど箱を開けただけでは絶
対に部品が揃っているかどうかわからない、実際も部品が足りないものが結構あった、
それに比べて、ノーチラス号は部品が色が付いて綺麗、部品もライナーに付いて箱を開ければ大体が揃って
いるかどうかはわかる、組み立てが簡単、もう木製キットに比べていいことずくしだろう、
火星人さんも大阪の松屋町の問屋で日本プラスチックのゼロ戦とノーチラス号を見て、「これがプラスチック製
の国産とは珍しい模型だ」と即座に仕入れたという、それは、昭和32年の模型店開店の時であったという、
普通なら問屋が門前払いするはずがない、あったとしたら、例の殿様商売的なアレである、
そう、取引したいなら保証金を積め、数もまとめて発注しろ、云々というやつだろう、
それから、例のテレビ広告の「陸と海と空」、昭和34年6月から放映し、その効果でプラモデルの人気が上
昇、それで問屋で扱う会社が増えその一番が「三ツ星商店」だったと書かれている、
これも嘘、なぜなら、ノーチラス号の発売時にはすでに「三ツ星商店」の広告にノーチラス号が載っている、
これは、「日本プラスチックの謎に迫る」の項目にも書いている、そこにも書いているがその三ツ星商店の広告
には謎が残っている、もう一度おさらい?をしてみよう、ただ、あくまでも僕の推測であるが、まあいまのところ
それしか考えられない、 <続く>