またまた、模型モーターの話を、
僕らが小学校で理科工作の際に作っていたこの教材用の模型モーターは、昭和初期の頃には存在していた
ことはすでに紹介しているとおりである、
これらは、例の「朝日科学玩具」が発行していた「科学と模型」の冊子付録、
これらにもすでにその模型モーターの作り方などが載っている、
昭和10年発行のもの、
材料はブリキ缶など、
そう、あの馬淵青年も戦後すぐに物資が乏しい中、ブリキ缶などを利用して模型モーターを作っていた、
その馬淵青年は戦前からその「朝日科学玩具」に出入りしていたこともすでに紹介している、
何度も言うように、このような教材用模型モーターもマブチモーターが最初に開発したものではなく、その
「朝日科学玩具」が昭和12年に学校教材用模型モーターの「スクールモーター」としてキット化し発売したのが
最初であったこともすでに紹介しているとおりである、
これもまた何回も言ってシツコイと言われてしまうが、
もちろん、馬淵青年がマブチモーター創業時に発売したスクールモーターも、その朝日科学玩具のスクールモ
ーターをそのままそっくりパクったものであった、
ただ、この教材用のモーターはシャフトやらが剥き出しで高さなどがありスペースをとり模型などの動力として
は不向きである、
そこで、考えられたのが今の模型モーターのような丸い筒状のモーターであった、
もちろん、そのような模型モーターも考案されていた、
その製作記事も載っている、
もちろん、材料もブリキ缶などで、
これで大分小型化はできた、
ただ、これはマグネット(磁石)ではなく電磁石を利用しているのでパワーがない、
そこで、その電磁石ではなくマグネットにしたのが今の模型モーターとなった、
その磁石を利用した模型モーターには馬蹄形型のものもあったが、大きくて重いのでほとんど艦船模型にしか
使われなかった。