このような木製模型の潜水艦が発売されていた頃、㈱日本プラスチックはゴム動力のプラスチックモデルキッ
ト「原子力潜水艦ノーチラス号」を発売した、
それは今更言うもでもなく、昭和32年の春頃であった、木製模型が全盛期の頃、その国産のプラスチック製
のゴム動力の「ノーチラス号」を見て買った方はどのように感じたのだろうか、
火星人さんはプラ製の国産のキットは初めてでこれは非常に珍しいと思って、「ゼロ戦」とその「ノーチラス号」
を仕入れて開店当時に店頭に並べて販売したことはすでに紹介した、
もちろん、そのことは当時の日本模型新聞等に広告や記事は見当たらない、
それはなぜなのか、それも今更言うまでもなく、日本プラスチックがそのことを日本模型新聞社に持ち込まな
かったからである、そう、「ゼロ戦」も予告発売は載せたが発売後の広告等は載せていない、
基本的に日本模型新聞はメーカーから持ち込まれなければ載せられない、
そう、日本模型新聞社がいちいちメーカーのことがわかるはずがない、持ち込まれたものを基本的にそのまま
載せる、だから、ハッタリ広告等がまかり通った、
ではなぜ日本プラスチックの濱田さんは日本模型新聞に広告等を載せなかったのだろうか、
それは、あえて広告等を載せて売る必要がなかったのだろう、
つまり、極端に言うと別に売れても売れなくてもどうでもよかった、会社の経営にまったく影響はなかった、
なぜなのか、それは、 <続く>