古い戦時中の模型の資料等を段ボールの中に詰め込んだまま押し入れに入れている、
ほとんど読んだこともない物もあるので段ボールから出してみた、
ライトプレーンの設計図やら月刊誌やらまだちゃんと読んでもいない、
この「模型」という月刊誌、このような模型雑誌が出版されていたことなどまったく知らない、
当時はいろいろな模型航空雑誌が出版されていた、そう、国策として科学、模型教育に力を入れていた、
特に模型飛行機の教育に力を入れていたことはすでに紹介したとおりである、
昭和19年6月号、決戦版とある、
もうこの頃になると敗戦間違いなしという状況になり、物資も乏しく出版物も薄っぺらいものになってくる、
なんと、印刷されたまま頁ごとに裁断されていない、
昭和19年末期になると空襲も激しくなり工場等が焼き払われたのだろう、カラー印刷がなくなる、
これも印刷されたまま裁断されて製本されていない、
なんと、裏面はライトプレーンの設計図が、なるほど、これでは裁断して製本するとこの設計図は何が何だか
わからなくなってしまう、ということは最初から製本するつもりがなかったのだろう、
昭和20年に入ると益々空襲が激しくなりほとんどの出版物が廃刊に追い込まれている。