僕らの時代の少年雑誌には必ず戦記物の小冊子が付録として付いていた、
月刊誌の「少年」にはこの「少年ゴールデンブック」という小冊子がシリーズものとして毎号付いていた、
その裏表紙にはプラモデルの広告が必ず載っていて僕らはそれを情報源としていた、
そして、通信販売として、「戦車の本」と、「零戦のすべて」という2冊の冊子が50円で販売されていた、
そう、出版社の通信販売部に50円分の切手を送って購入するものだった、
その高荷義之画伯が描くところの「零式艦上戦闘機のすべて」と、「戦車の本」がコレ、
「少年」だけでなく他の社も戦記物小冊子を付録として付けていた、
これは、「ぼくら」の付録、
今はこのような絵を描かれる絵師の方はほとんどいなくなってしまった、
今の絵はあまりにも精密でコンピューターグラフィックみたいで動きがない、
昔の絵師が描かれるものには動きがあった、躍動感みたいなものが感じられた、
それは、プラモデルにもいえることだろう、あまりにも精密さを求め動くということは省かれている、
これは、「冒険王」の付録、パノラマシリーズとしてこのような大きなものを付録として付けていた、
しかし、このようなものを見て喜ぶのは僕らの年代の時代で終わりになるのだろう。