今回は、この東京科学工業(マブチモーター)のTKKスーパーマグネチックモーター NO 0-P の紹介をして
みよう、
この日本教材新聞の広告によれば、発売は昭和32年7月となっている、
箱の中には20個そのまま入っている、おそらく、模型店ではこのようにして売っていたのだろう、
ところが、このモーターの外装はプラスチック製となっている、何度も言うようにマルサンの金型職人のお方の
証言によればこの頃はまだプラスチック製品は見たこともなかったと、まだプラスチックというものが未知の世
界だったという、(笑)
電池を繋いでみたが、シャフトが固まって指で摘まんで回してもなかなか回らない、
シャフトの軸受けに潤滑剤を吹き付けたらなんとか指で回せる、おそらく内部のブラシのところが汚れで固まっ
ているのだろう、この場合は接点復活剤を吹き付ければ治るが、その穴もない、
そう、ピッタリと接着してあるので分解もできない、無理にこじ開けると割れてしまう、
金属製なら爪を起こして外せるのに、全て接着してある、隙間にドライバーの先っちょを差し込んで剥がそうと
したが中々剥がせない、無理にやろうとすると割れてしまう、
台座も接着してあるがこれがすぐに剥がれて取れてしまう、台座のビス止めの穴も貧弱でビス止めしたら割れ
てしまうだろう、これでは模型に取り付けてもダメだろう、やっぱり模型モーターは金属製でないといけない、
なぜこのようなプラスチック製のモーターを発売したのか理解に苦しむ、おそらく、あまり売れなかったのでは
ないだろうか、昭和32年と言うと僕が小学2年生、このモーターは買ったことはなく、まったく記憶にない。