フジミ模型に限らず、静岡勢のメーカーはプラモデル参入については後発であったことは先の
記事で書いたとおりである、http://blogs.yahoo.co.jp/akasikogorou/70521304.html
そう、元々が木工会社メーカーで木製キットに自信があり、まだまだ木製模型の時代は続くという
甘い見通しがあったのだろう、しかし、世の中の変化は速い、あまりにもプラモデルの普及が速く
これでは模型界に遅れをとってしまうと焦りを感じたのだろう、急きょプラモデルへの参入へと方
向換した形跡がみてとれる、
この昭和36年の挨拶文にもあるように、まだまだフジミ模型としては危機感まではいかなかった
ようである、しかし、静岡理工社のように相当なプラへの危機感を持ったメーカーもあったが、
それは、この広告を見てもよくわかる、まだフジミ模型が木製にこだわっていたことが、
しかし、時代の変化は急激で速い、木製模型にこだわっていたにもかかわらず、本音としては
木製模型の時代は終わったと感じ取っていたに違いない、
この頃にはおそらく、プラモ化へと大きく舵をきったのであろう、
そこで、木製キットの中でも一番自信のある艦船模型へのプラ化の開発にとりかかったのであろ
う、それが、「戦艦長門」であった、
そしてついに、4月にその発売予告広告を発表、
この広告では、プラモの全長は長門の主砲40センチ砲と同じ40センチとなっている、
アレッ、1/500 となっている、そう、1/500だと全長は44センチとなる、
これは後には1/550 と訂正されている、あまりにもプラモ化へと急いだものだからタダの計算違
いであった、 <続く>