昭和43年の夏の商戦はかんばしくなかったが、年頭は凄かったという、
特にサンダーバード物は桁違いの売れ行きであったらしい、とにくか業界自身が戸惑うほどの売れ行きだった
と、その頃、今井科学は月商だけでも4億円もあったと、
高額の「ゼロX号」は取り合いになるほどだったという、
しかし、サンダーバードブームも春頃までで、それ以降は徐々に下降線を、
それでも今井科学はサンダーバードの新製品を出し続けた、
おそらく、年末ごろには膨大なサンダーバード、キャプテンスカーレット、マイティジャックの在庫を抱えていた
のだろう、
そして、冬のクリスマス商戦時にマルザンは突然に倒産した、
年あけて昭和44年、今井科学はしばらく鳴りを潜める、前半にはほとんど広告、記事にはあらわれない、
おそらく、やっと気が付き始めたのかどうかはわからないが、マスコミ、キャラクターものからは手を引き始め
て、スケール物に方向転換し始めたが、 <続く>