「大阪化学研究所」のビルは今もあったが、もうそこには誰も住んではいない、空きビルであった、
関係者もご家族も誰も近隣にも住んではいなかった、
さあ、どこへ行かれたのだろうか、そこで刑事もどきに聞き込みに入ったのである、
本来なら、話を面白可笑しくするために、いかに苦労して汗ダラダラ流して何軒も何軒も聞き込み
したかのように脚色したいところであるが、そう、何かの物語のようにしたいところであるが、そん
なことしても仕方ない、そんな無駄な文章は書きたくない、
その聞き込みは簡単であった、聞き込み開始、一軒目で当たりであった、
ただ単にやみくもに聞き込みしても無駄なこと、
そう、あらかじめ昭和34年当時の住宅地図と、現在の地図で見当をつけていた、
当時「〇〇〇械」という店があり、今もその「〇〇〇械」というのがあるので、そこへまず聞き込み
に入ったのであった、
「ちょっとお尋ねしたいのですが、昔、あそこに「大阪化学研究所」という会社があったはずなので
すが今はどのようになっているかおわかりになりますか」
すると、店主の方は待ってましたと言わんばかりに、
「あ~、あの大阪化学研究所ね、実はね、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
<続く>
テレビと同じで毎回引き延ばしてゴメン